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スターバックスにて

2008年に全面禁煙となったが、我が滞在時2006年のパリはまだカフェで喫煙出来たので、禁煙のここは煙害難民で大盛況だった。
こことはアメリカのコーヒー・チェーン店スターバックスで、オペラ・ガルニエがその正面に華々しく鎮座するオペラ通りに面したカフェが、ある日スターバックスに変わっているのに気付いた時、マイク・マイヤーズの大ヒット映画『オースティン・パワーズ』のワンシーン通り、スターバックスは本当に世界征服を企んでいると面白がったものだ。

煙草臭さを気にせずにすむので、鹿児島にも4店舗あるスターバックスの利用はままある。
ただし、エスプレッソ以外のコーヒーをいただくことは稀だ。
エスプレッソを注文すると、実際のデミカップでこの位だと分量を示し、エスプレッソは大変少量のコーヒーだとの説明を店員が始めるのが常套である。
おそらく、エスプレッソの何たるかを知らず、「こげんちっとや」(こんなに少しか)と、驚いたり、中には怒りだす人もいるのだろうと想像するに難くない。
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話頭を変えるが、過日の『大声コンテスト』にて、出場した小学生女児に「韓流スターですか」と尋ねられたことを、午後、エスプレッソを啜りながら思い出した。
韓流スターが審査してくれたら良かったのにね。
子供は面白いことを言う。
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by site-tate-tale | 2009-04-30 22:08

タクシー…3

何故、かような質問するのか計りかねたが、どうもこの運転手はコミュニケーション障害があるようで、目的の地蔵角に到着するまで、同様の問答が繰り返された。
おそらく、客に叱られること度々であろう。何しろ質問はするが返事をしないのだから。

だが、この運転手、野良猫のように道に詳しい。
裏道を面白いようにすり抜けて、鶏肉屋へ寄ったロスタイムを相殺し、否、むしろそれより早く地蔵角周辺へ辿り着いた。

「店はどこい?」(店はどこ)
「Mという焼肉屋です」
「そいならここじゃ」(それならここです)

代金を払い、すでに千鳥足の人が目につく往来へ降り立つ。
ネオンが反射する車窓越しに何度もお辞儀をしている件の運転手。

さて、鳥刺しで一杯やったのは、それから三日後のこと。
タクシードライバーは美味いものを知っている。
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by site-tate-tale | 2009-04-30 06:48

タクシー…2

夕食時だから奥さんに頼まれたのか、それとも一人の晩酌用だろうか、とにかくビニールに突っ込んだだけの白い紙包みを赤子のように助手席へ寝かせると、再び車を走らせる。

「地蔵角?」
と、ルームミラー越しに、行き先を聞き直してきた。
「はい、地蔵角です」
200メートルほど進んだが、メーターはそのままである。
「メーターを倒して下さい」
「あ、もう倒して良か?」
「はい、いいですよ」
「・・・・」

車が*甲突川を渡る頃だから、会話が途切れて2、3分後である。
「飲ん方?」(飲み会?)
と、突然尋ねる運転手。
「はい、同窓会です」
「・・・・」
運転手は、再度黙した。

が、川を渡り終えると再び口を開く。
「おなごんしも来やっと?」(女性も来るんですか?)
「そうですね。女性の方が多いかもしれません」
「・・・・」

*甲突川…鹿児島市の中心部を北西から南東にかけて流れる河川。
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by site-tate-tale | 2009-04-29 19:41

タクシー…1

家を出てすぐの、電車通りと平行する市道にタクシーが流れてきたのは、ゴールデンウイークにしては肌寒かった中学の同窓会の夜である。
時間に余裕があったのでバスに乗るつもりだったが、この辺では見慣れぬ緑の車体のそのタクシーを拾うことにした。

「*天文館の*地蔵角へ」
行き先を告げると、それには応えず運転手が言った。
「メーターはまだ上げんで、こん先ん鶏屋に寄らしてもらえんどかい」
(メーターはまだ上げませんから、この先の鶏屋に寄らせてもらえないだろうか)
「ああどうぞ、構いませんよ」
信号を渡った総合病院の前に、焼き鳥屋が併設された鶏専門の肉屋があることを私も知っている。
運転手は、
「*鳥刺しを・・・」
と言うや口ごもり、アクセルを踏んだ。
短く刈ったごま塩頭、細い目に銀縁眼鏡、四角い顔の50代半ばの男だ。無表情で前方を見据えているのが、ルームミラーに映る。

店は通りの右側にあるのだが、信号を超えると運転手はそのまま右折し、つまり、車は対向車線を塞ぐように斜めに店先へ着けられた。鶏肉屋は深夜のキッチンで冷蔵庫を開けた時のように蛍光灯が煌煌と灯っている。運転手は小銭入れらしきズタ袋を掴んでそそくさと降りたった。それにしても迷惑な駐車だ。

陰になっているがガラスケースを指差し、鶏の刺身を包んでもらっているようだ。
然し、支払いの小銭が足りなかったようで矢庭に戻ってくるや車内の釣り銭箱から2、300円つまむと再び店頭へ小走りした。

*天文館…鹿児島市の繁華街。江戸時代に天文観測所があったことがその由来。
*地蔵角…天文館の飲食店が並ぶ一画。
*鳥刺し…鶏の刺身。肉、皮、心臓、砂肝なども刺身でいただく。鹿児島のおいしいものの一つ。
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by site-tate-tale | 2009-04-29 07:45

敵は我にあり

25日夜は中学の同窓会にて、翌朝は『かごしま大声コンテスト』会場の南洲神社で、半日も空けずに顔を会わせたのは、熱いブログが人気のT君である。

暑苦しいほど熱い男として、鹿児島で彼の名を知らぬものはない。
同窓会会場は同級生が勤務する焼肉屋だったが、青白い煙が吸い込まれる熱された焼き網に頬を寄せ「口答えをする娘につい熱くなる」とか「ゴルフが上達せず熱くなる」とか、憤懣をぶつけるように、しかしおいしく肉を焼くT君である。
そして、「はい、熱いうちに」と、父親のように皆に1枚ずつ肉を分配し、しかし最後に自分の皿に2枚取り、ぺろっと平らげる。続けて体温を下げようかとビールをぐいぐい流し込むのである。
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熱唱もT君の特技である。
二次会はカラオケ・スナックになったが、まず、トイレでシャツを脱ぎ素肌にスーツという姿になる。缶コーヒーの景品のジャンパーを持参したこともあったが、つまり矢沢永吉さんになり切るのである。
そして、ラグビーで鍛えた厳つい身体で、しかし軽快にステップを踏み、矢沢永吉さんの歌をシャウトするのがお決まりだが、私は他の客が帰ってしまうのをいつも残念に思っている。
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さて、大声コンテストで演武をご披露いただいた薬丸野太刀自顕流の門弟でもあるT君は、毎日曜の習いで昨朝も稽古のため南洲神社へ現れた。

前夜は矢沢永吉をシャウトし、朝は稽古で猿叫である。自顕流の先輩方の厳命、そして鹿児島の老舗企業の社長としての社会的使命もある。大声コンテストに出場いただかないわけにはいかない。早速エントリーいただいた。
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果たして65番目の叫ぶ人となったT君。
「演出家なので、出場者のパフォーマンスを重視したい」と、審査委員長としてご挨拶差し上げた私を意識してか、計測器の前に設えられたお立ち台の階段を北野武さんがやるようにこけてみせた。つかみは上々だ。
さて、お立ち台に上がると大男が更に大きく見える。
期待も大きい。125デシベル以上なら優勝だ。
「器のでかい人間になりて~」
そうか、身体は大きいが、器が小さいと感じているのなら、謙虚で率直な心の声やもしれぬ。
「ただいまの結果・・・113デシベル」
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今日のSite Tateは熱き男T君の特集と化した。
暑苦しいほど熱い男として、鹿児島で彼の名を知らぬものはない。
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by site-tate-tale | 2009-04-27 13:22

『かごしま大声コンテスト 2009』の一日

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昨年来、鹿児島と言えば篤姫という方もおられるやもしれぬ。
然し、やはり、桜島と西郷隆盛を抜きにして鹿児島を語ることは難しい。

鹿児島市上竜尾町の山の中腹の静かな杜、南洲神社には、西郷隆盛翁と西南戦争に従軍した若い英霊が祀られており、その墓石は併設される南洲墓地にて、月と夜空の如く、静かにそして涼やかに桜島と対座している。
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風が強く気温の下がった今日、南洲神社は今年第2回を迎える『かごしま大声コンテスト』の舞台となり、老若男女112人が夢をテーマに大声を競いあった。参加者の家族やボランティア、報道関係者を含めると300人ほどが集ったことだろう。
(正確には525名でした。訂正します)

本当に微力で恐縮だったが、私も実行委員としてその準備に携わり、本番の今日は審査委員長の大役に緊張の一日であった。
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今年も薬丸自顕流の演武で開幕の大声コンテスト、猿叫と横木打ちの木刀の音が桜島に谺する。
「お姉ちゃんのお下がりばかりでいやだ〜」とかわいらしい主張の女の子、「ポケモンになりたい」という無邪気な笑顔の男の子、「15キロ痩せたい」と切実な主婦、楽しい叫びの連続にギャラリーも大爆笑、お陰様で今年も大いに盛り上がった。
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私は「ネパールの西郷さんになるぞ!」と叫ぼうとしたものの、途中で日本語を忘れ、カンニングペーパーを取り出して叫び直すというハプニングがユーモラスだったネパールからの留学生に審査委員長賞を差し上げた。
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今、私が叫ぶとすれば、商品の準備に東奔西走されたり、早朝から会場設営をお手伝い願ったボランティアの皆様への感謝の言葉だ。
「あ〜り〜が〜とぉ〜」
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*鹿児島の各マスコミ報道をご参照下さい。
南日本放送
鹿児島読売テレビ
南日本新聞
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by site-tate-tale | 2009-04-26 23:44

Le Mont Saint Michel 3

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2006年5月のブログを参照下さい。
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by site-tate-tale | 2009-04-25 17:46

Le Mont Saint Michel 2

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モン・サン・ミッシェルも荒くれのノルマンディーの街らしく、いくつかの戦火をくぐり抜けてきた。だから、モンは修道院であると同時に堅牢な城壁を鎧とする要塞でもある。
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城壁には門がある。辿り着いた多くの巡礼が安堵し、かつて兵士が駆け抜けたグランド・リュー通り(La Grande Rue)に入るには、アヴァンセ、ブールヴァール、ロワの3つの門をくぐらなければならない。
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グランド(大きい)という割には細いグランド・リュー通りに入ると、赤い看板が目に飛び込む。 プーラールおばさんのオムレツで有名な『ラ・メール・プーラール(La Mère Poulard)』だ。
日本でも買える赤い箱のビスケットはおいしいが、名物に美味いもの無しと覚えておけば良い。
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Site Tate
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by site-tate-tale | 2009-04-24 17:16

Le Mont Saint Michel 1

日本の風景、特に東京は目まぐるしい変化が文化でもあるが、同じ大都市でもパリはせいぜいスターバックスが進出する程度で、空き地がコンビニやコイン駐車場に変わったり、高層建築が天を突くこともない。
美しい街作りの秘訣は、壊さないことと余計なものを造らないことだと心得る。

さて、2006年のフランス在留時、仕事用に撮り貯めたのに使用しなかった写真が相当数あるが、アメーバやエキサイトのブログは容量が大きいので、これらを順次ご紹介していく所存だ。
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ダイヤ通りに運行しないフランス国鉄にすっかり慣れた5月だった。早朝のパリからTGVなどを乗り継いで辿り着いたのはフランス北西部のポントルソン駅で、ここからモン・サン・ミッシェルまでまだ10キロを残す。路面バスで15分だ。
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モン・サン・ミッシェルの対岸にルレ・サン・ミッシェルはある。ルレ(Relais)とはリレー、つまり中継地であり、また宿を意味するのだが、文字通りその宿を中継地として荷物を降ろし、モン・サン・ミッシェルへは徒歩で向かう。
当時のブログも参照されたし)
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現在は取り払われているはずのクエノン川に沿う道を、眼前に峙つその偉容を目指し、煌めく陽光を受け潮風に押し戻されながら歩く。追い越す観光バスのサングラスはロシア人の集団だろう。
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羊が安らかに草を食むクエノン河畔の緑地が途切れる。見上げるとその切り出された巨岩の頂に、フルミエ作の大天使ミッシェルの黄金像が雄々しく輝いている。
モン・サン・ミッシェルは目前である。

Site Tate
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by site-tate-tale | 2009-04-23 16:41

アメーバピグについて・・・

おはようございます。
今日はアメーバのブログをご覧下さい。
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by site-tate-tale | 2009-04-21 09:40


♪サイト・テイト


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竪山 博之
(たてやま ひろゆき)
演 出 家

舞台演出・演技指導・朗読講座の他、芸術やフランス文化に関する講演や執筆を生業としております。

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hiroyuki_tateyama
@me.com

尚、Site Tateは、テイトなる男を主人公とする、虚実織り交ぜた物語です。

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